運送業向け アルコールチェック記録簿テンプレート
運送事業者(緑ナンバー)では、点呼の際にアルコール検知器を使って酒気帯びの有無を確認します。これは白ナンバーの安全運転管理者制度とは別の枠組みで、以前から求められているものです。
記録は点呼記録簿に含めることもできますが、測定値まで含めると点呼記録の列が増えすぎるため、実務では別冊にしている事業所も多くあります。このテンプレートは、その別冊にあたるものです。
保存期間は1年間。点呼記録と同じ期間です。
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このテンプレートは誰向けですか
- 検知器を使ったアルコールチェックを毎日記録している方
- 直行直帰の乗務員の記録方法に迷っている方
- 記録の保存期間を確認したい方
どのような場面で使いますか
乗務前と乗務後の確認のたびに記入します。点呼記録簿と一体で運用している事業者も多い書類です。
含まれる項目
このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。
- 日付
- 運転者名
- 車両番号
- 【乗務前】時刻
- 【乗務前】測定値(mg/L)
- 【乗務前】判定
- 【乗務後】時刻
- 【乗務後】測定値(mg/L)
- 【乗務後】判定
- 確認方法
- 確認者
- 備考
Excel画面のプレビュー
実際のファイルの記入例シートです。
| アルコールチェック記録簿 【記入例】 | |||||||||||
| 事業所名 | ○○運輸株式会社 東京営業所 | ||||||||||
| 年月 | 2026年8月 | ||||||||||
| 検出されたときにすること(測る前に読む) | |||||||||||
| なし(0.00) … そのまま乗務させる。数値は「なし」ではなく0.00と書く。 | |||||||||||
| 測り直す … うがいの直後、口内洗浄剤、測り方の誤りが疑われるとき。時間を置いてもう一度測り、2回目の数値も残す。 | |||||||||||
| 検出 … 数値にかかわらず乗務させない。交代の要員を手配し、下の記録に書く。 | |||||||||||
| 数値の大小で判断を変えない。検出されたら乗務させない。 | |||||||||||
| 測り直したときは、1回目の数値を消さない。2回目を別の行に書く。 | |||||||||||
| 検知器は月1回、動作を確かめる。確かめた日と実施者を備考に残す。動かない検知器で測った記録は、記録として成り立たない。 | |||||||||||
| 乗務させなかった件は、交代要員の手配と、本人が乗務に戻った日まで書く。 | |||||||||||
| 日付 | 運転者名 | 車両番号 | 【乗務前】 時刻 | 【乗務前】 測定値(mg/L) | 【乗務前】 判定 | 【乗務後】 時刻 | 【乗務後】 測定値(mg/L) | 【乗務後】 判定 | 確認方法 | 確認者 | 備考 |
| 8/3 | 山田 太郎 | 品川100か12-34 | 6:20 | 0.00 | なし | 17:15 | 0.00 | なし | 対面 | 佐藤 | |
| 8/4 | 山田 太郎 | 品川100か12-34 | 6:15 | 0.00 | なし | 18:45 | 0.00 | なし | 対面 | 佐藤 | |
| 8/5 | 鈴木 次郎 | 品川100か56-78 | 5:50 | 0.00 | なし | 19:20 | 0.00 | なし | 電話 | 佐藤 | 宿泊運行のため携帯型検知器を使用 |
| 8/6 | 山田 太郎 | 品川100か12-34 | 6:30 | 0.00 | なし | 15:55 | 0.00 | なし | 対面 | 佐藤 | |
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4に収まるよう印刷範囲を設定済み |
| シート | 説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | Excel 約 18 KB |
| 更新日 | 2026年9月15日 |
| 利用料 | 無料(会員登録は不要です) |
入力方法
- 上部の基本情報を埋めます。事業所名・年月・使用検知器などの欄を先に入れてください。
- 使わない列を削除します。自社で記入しない項目は、残しておくと空欄が並ぶだけになります。
- 1行に1件ずつ記入します。記入例シートを見ながら書くと、書き方が揃います。
- 気づいたことは備考に残します。後から見返したときに、数字だけでは分からない事情が伝わります。
- 区切りのよいところでファイルを分けて保存します。月ごと・工事ごとに分けると、後から探せます。
カスタマイズ方法
- 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
- 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
- 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
- A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。
利用上の注意
- 貨物自動車運送事業輸送安全規則第7条は、点呼において酒気帯びの有無を確認することと、アルコール検知器を用いること、その記録を1年間保存することを求めています。
- このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
- 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
- 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。
書き方と運用のポイント
アルコールチェック記録に残す内容
アルコールチェック記録に残す内容は、次のとおりです。
| 項目 | 書き方 |
|---|---|
| 確認の日時 | 乗務前・乗務後それぞれの時刻 |
| 運転者 | 氏名 |
| 測定値 | mg/L の数値(0.00 を含む) |
| 判定 | 検出の有無 |
| 使用機器 | 検知器の型番・管理番号 |
| 確認者 | 実施した者の氏名 |
| 確認方法 | 対面/それ以外(電話等の場合はその旨) |
アルコールチェックの結果は数値で書く
測定値が0.00でも、数値を書くことをおすすめします。「なし」だけの記録は、実際に測定したのか目視だけだったのかが後から判別できません。
アルコール検知器の管理もあわせて行う
検知器は、常時有効に保持することが求められています。故障していない状態を保つということです。テンプレートのヘッダーに使用機器の欄を設けているのは、どの機器で測ったかを記録に残すためです。
機器の点検・校正の記録は、この表とは別に管理してください。機器を交換したときは、ヘッダーの型番を更新します。
アルコールが検出されたときの記録
数値が検出された場合は、当然ながら乗務させません。テンプレートの備考欄には、乗務させなかったことと代替の措置(交代要員の手配など)を記録します。数値だけ残して処置が書かれていないと、記録としては不完全です。
配布ファイルの記入例には、検出された日の行を1行入れてあります。何をどこまで書けば記録として成立するかは、文章で説明されるより実例を見た方が早いためです。
アルコール検知器そのものの管理記録
この表は「測った結果」の記録です。検知器が正しく動いていたかは別に残す必要があります。最低限、次の3つです。
- 動作確認をした日と実施者(月1回など、周期を決める)
- センサーの交換・校正をした日
- 機器を入れ替えた日と、新旧の管理番号
「常時有効に保持する」とは、壊れていない状態を保つということです。壊れていなかったことを示せるのは記録だけです。
直行直帰・宿泊運行のアルコールチェック
営業所に立ち寄らない運行では、携帯型の検知器を携行させ、電話等の方法で点呼を行う運用が一般的です。
このとき残すのは測定値だけではありません。確認の方法(対面ではなかったこと)と、どの検知器を使ったかです。営業所据置の機器と携行機器が混在すると、どちらで測ったか分からなくなります。
具体的にどのような方法が認められるかは運用の判断が入るため、所管の運輸支局に確認しておくことをおすすめします。
検出されたとき、乗務させていいのか
数値が出たときに迷わないよう、この様式では判定の付け方を表の中(見出しの上)に置いています。
| 判定 | 状態 | そのときすること |
|---|---|---|
| なし(0.00) | 検出されない | そのまま乗務させる |
| 測り直す | うがい直後・洗浄剤・測り方の誤り | 時間を置いて測り直し、2回目も残す |
| 検出 | 数値が出た | 乗務させない。交代の要員を手配する |
数値の大小で判断を変えません。基準を下回っているから、という運用を始めると、どこまでなら良いのかが人によって変わります。
測り直したときは、1回目の数値を消しません。2回目を別の行に書きます。消せる記録は、記録として意味がなくなります。
検知器が動いていることを、どこで確かめるか
検知器は月1回、動作を確かめ、確かめた日と実施者を備考に残します。動かない検知器で測った記録は、記録として成り立ちません。
表の下には「異常があったときの記録」を置いています。検出された数値、乗務させたかどうか、交代要員の手配、確認者と乗務に戻した日までを1行でたどれます。
よくある質問
直行直帰の場合はどうすればよいですか。
対面での確認ができない場合の取り扱いは、点呼の実施方法と一体で判断されます。携帯型の検知器を携行させる運用が一般的ですが、具体的な運用は所管の運輸支局にご確認ください。
点呼記録簿と二重に書くことになりませんか。
点呼記録簿の酒気帯び欄に測定値まで記入すれば、この記録簿は不要です。列が多くなりすぎる場合や、乗務員数が多い事業所での集計を優先する場合に、こちらを併用してください。