運送業向け 安全会議・KY活動記録簿

最終更新:2026年8月21日

安全会議は、開くこと自体は難しくありません。難しいのは続けることと、決めたことが実行されることです。

多くの事業所で起きるのは、次の2つです。

  • 議事録が「安全運転を心がける」で終わっている
  • 前回決めたことが、次回に確認されない

この記録簿は、その2つを構造で防ぐ形にしています。決定事項に担当者と期限を必ず書き、次回の冒頭で前回の宿題を確認する欄を持たせました。

安全会議・KY活動記録簿.xlsx — 記入例の一部
安全会議・KY活動記録簿 【記入例】
事業所名○○運輸株式会社 東京営業所
年度2026年度
実施日区分場所・時間出席者議題・題材根拠にした事実決定事項担当期限前回宿題の結果
2026/06/18安全会議会議室 60分輸送課 全員14名構内後退時の事故防止ヒヤリハット 4-5月で構内後退3件荷卸時は必ず降車して後方確認。センターへ動線分離を依頼佐藤2026/07/31(初回)
2026/07/16安全会議会議室 60分輸送課 12名(欠席2名は7/23補講)悪天候時の運転梅雨期の入り。前年7月にスリップ1件大雨警報時は出発前に運行管理者へ連絡し可否を判断佐藤2026/07/20動線分離をセンターへ依頼済(6/30)
2026/08/20安全会議会議室 90分輸送課 全員14名車間距離の確保と事故の分析事故報告書 2026-014(追突)高速走行時の車間を車間距離確認区間で自己点検。9月の添乗で確認高橋2026/09/30大雨時の連絡手順を掲示(7/18)
2026/08/03KY活動朝礼 5分当日乗務者 5名国道1号 ○○交差点の右折同交差点でヒヤリハット2件朝の時間帯は右折を避ける経路へ変更佐藤2026/08/05
説明記入用記入例A4印刷用

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ファイル形式
根拠・注意
安全会議そのものを求める規定はありませんが、実施した内容が運転者に対する指導・監督にあたる場合、その記録は3年間の保存が求められる範囲に含まれます。輸送の安全に関する取組の記録としても用いられます。

議事録に必ず入れる4つ

  1. 日時・場所・出席者(欠席者と、その人への周知方法も)
  2. 議題と、その根拠になった事実(ヒヤリハット○件、事故○件、苦情○件)
  3. 決定事項+担当者+期限
  4. 前回の宿題の結果

3が最も抜けます。「注意する」「気をつける」は決定事項ではありません。誰が・いつまでに・何をするかが書けないなら、それは議論が終わっていない証拠です。

材料は自社の記録から取る

議題に困ったら、次の3つを見てください。

一般論の議題は続きません。 「先月うちで3件出た構内後退時」の方が、出席者の顔つきが変わります。

KY活動は会議とは別枠

KY(危険予知)活動は、その日の作業前に短時間で行うものです。会議とは頻度も長さも違うので、同じ表の中で区分を分けて記録します。

朝礼で3分、その日の運行で危ないところを1つ挙げる。それだけでも記録に残せば、指導・監督の記録として積み上がります。

指導監督の記録につなげる

安全会議で全運転者に何かを指導したなら、それは乗務員教育記録簿に記載すべき内容でもあります。

二重に書く必要はありません。 教育記録簿の「使用した資料」欄に「安全会議議事録 2026-08」と書き、この記録簿を参照できるようにしておけば足ります。

保存

指導・監督の記録にあたる部分は3年間の保存が求められます。会議の記録は年度ごとにまとめ、教育記録簿から参照できる形にしておいてください。

このテンプレートについてよくある質問

全員が集まれません。

複数回に分けて実施し、それぞれ記録します。欠席者への周知方法(回覧・個別説明)を記録に残しておくと、実施の証明になります。

安全衛生委員会とは別ですか。

別です。安全衛生委員会は労働安全衛生法にもとづくもので、一定規模の事業場に設置義務があります。運送業の安全会議は輸送の安全に関する取組として行うもので、両方を兼ねる運用にする場合は議事録に明記してください。

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