運送業向け ヒヤリハット報告書テンプレート

最終更新:2026年8月21日

ヒヤリハットは、事故には至らなかったけれど「危なかった」出来事です。報告しても誰も得をしないため、放っておくと集まりません。

集める目的をはっきりさせておくと続きます。個人を責めるためではなく、場所と時間帯の傾向を掴むためです。同じ交差点で3件出れば、それは運転者の問題ではなく経路の問題として扱えます。

このテンプレートは1件1行の一覧形式です。報告用紙を1枚ずつ配る形式にすると、集計する人が転記することになり、結局続きません。

ヒヤリハット報告一覧 【記入例】
事業所名○○運輸株式会社 東京営業所
期間2026年8月
No.発生日時刻報告者発生場所状況(何があったか)想定される要因対策(管理者記入)共有
12026/08/037:40山田 太郎国道1号 ○○交差点右折待ち中、対向の二輪車が想定より速く接近。発進を中止した対向車線の見通しが悪い/朝の逆光朝の時間帯は右折を避ける経路に変更。全員へ周知
22026/08/0716:20(匿名)○○センター 構内後退時に構内を歩く作業員に接近。誘導なしだった構内の歩行者導線と重なる/誘導員不在荷卸時は必ず降車確認。センターへ導線の分離を依頼
32026/08/1218:05鈴木 次郎首都高速 ○○入口合流時に側方の車を見落としかけた夕方の視認性低下/ミラーの死角合流前の減速を徹底。ミラー調整を点検項目に追加予定

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ファイル形式
根拠・注意
ヒヤリハットの記録は法令で義務づけられた書類ではありません。ただし、運転者に対する指導・監督の内容として活用する場合、その記録は3年間の保存が求められる範囲に含まれることがあります。

集めるときの原則

1件1行にする。 A4の報告書を1枚ずつ書かせる方式は、書く側も集計する側も負担が大きく、続きません。

匿名でも受け付ける。 報告者名の欄は設けていますが、必須にしない運用をおすすめします。名前を書かせた瞬間に報告数は落ちます。

対策を書く欄を管理側に持たせる。 運転者が書くのは「何があったか」までで十分です。要因の分析と対策は、報告を受けた側が埋めます。

分析の仕方

3か月ほど溜まったら、次の3つの軸で並べ替えてみてください。

  • 場所 — 同じ地点が繰り返し出ていないか
  • 時間帯 — 早朝・夕方に偏っていないか
  • 状況 — 発進時・後退時・車線変更時のどれが多いか

どれか1つでも偏りが見つかれば、それが次の安全教育の題材になります。「安全運転を心がけましょう」という一般論より、「○○交差点の右折で3件出ています」の方が伝わります。

事故が起きてしまったとき

ヒヤリハットではなく実際の事故になった場合は、事故報告書を使います。こちらは記録の保存期間が定められています。

このテンプレートについてよくある質問

報告が集まりません。どうすればよいですか。

書く量を減らすのが最も効きます。日報の余白に一言書いてもらい、それを管理側が転記する形から始めると、報告そのものが習慣になります。

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