運送業向け 運行記録計の記録整理表
運行記録計(タコグラフ)の記録は、1年間の保存が義務です。ところが、実務では最も散逸しやすい記録でもあります。
アナログなら円形のチャート紙、デジタルならデータ。どちらも「車の中にある」状態から回収して保管するまでの間に抜けます。回収を忘れた月があっても、気づくのは指摘されたときです。
この表は、チャートやデータそのものを置き換えるものではありません。「どの車の・いつの記録が・どこにあるか」を月単位で確認するための管理表です。
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このテンプレートは誰向けですか
- タコグラフの記録を月ごとに整理している方
- 拘束時間の集計に運行記録計のデータを使いたい方
- 記録の保存期間を守れているか確認したい方
どのような場面で使いますか
運行記録計のチャートやデータを月単位でまとめるときに使います。日報や拘束時間管理表と突き合わせる前提の様式です。
含まれる項目
このテンプレートには、次の項目が入っています。不要な項目は削除して構いません。
- 車両番号
- 装着義務
- 記録の形
- 4月
- 5月
- 6月
- 7月
- 8月
- 9月
- 保管場所
- 確認日
- 備考
Excel画面のプレビュー
実際のファイルの記入例シートです。
| 運行記録計 記録整理表 【記入例】 | |||||||||||
| 事業所名 | ○○運輸株式会社 東京営業所 | ||||||||||
| 年度 | 2026年度 | ||||||||||
| 車両番号 | 装着 義務 | 記録の形 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 保管場所 | 確認日 | 備考 |
| 品川100か12-34 | 対象 | デジタコ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 運行管理システム(クラウド) | 2026/08/03 | 保存期間3年に設定 | |
| 品川100か56-78 | 対象 | デジタコ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 運行管理システム(クラウド) | 2026/08/03 | ||
| 品川100か34-56 | 対象 | アナログ | ○ | ○ | △ | ○ | ○ | 書庫3段目 車両別封筒 | 2026/08/03 | 6月分は1日分が破損。備考に記録 | |
| 品川100か78-90 | 対象 | アナログ | ○ | ○ | ○ | ○ | ○ | 書庫3段目 車両別封筒 | 2026/08/03 | ||
ファイル形式
| 形式 | Excel(.xlsx) / PDF(印刷用) |
|---|---|
| 対応 | Microsoft Excel 2016以降 / Googleスプレッドシート / LibreOffice Calc |
| 用紙 | A4に収まるよう印刷範囲を設定済み |
| シート | 説明 / 記入用 / 記入例 / A4印刷用 |
| マクロ | 使用していません |
| ファイルサイズ | Excel 約 14 KB |
| 更新日 | 2026年8月21日 |
| 利用料 | 無料(会員登録は不要です) |
入力方法
- 上部の基本情報を埋めます。事業所名・年度・確認者などの欄を先に入れてください。
- 使わない列を削除します。自社で記入しない項目は、残しておくと空欄が並ぶだけになります。
- 1行に1件ずつ記入します。記入例シートを見ながら書くと、書き方が揃います。
- 気づいたことは備考に残します。後から見返したときに、数字だけでは分からない事情が伝わります。
- 区切りのよいところでファイルを分けて保存します。月ごと・工事ごとに分けると、後から探せます。
カスタマイズ方法
- 項目の追加・削除は自由です。ロックはかけていないため、自社の運用に合わせて変更できます。
- 提出先から様式の指定がある場合は、指定された様式が優先されます。この様式は、指定が無い場面や下書きとしてお使いください。
- 会社名やロゴを入れる場合は、ヘッダーの行に足してください。印刷範囲は自動で調整されます。
- A4印刷用シートは、手書きで記入する前提で行を高くしてあります。列を増やしたときは、印刷範囲の確認をおすすめします。
利用上の注意
- 貨物自動車運送事業輸送安全規則第9条は、一定の事業用自動車について運行記録計により記録し、その記録を1年間保存することを求めています。装着義務の対象は車両総重量等により定められています。
- このテンプレートは、法令が求める記載事項と、実務で求められることが多い項目を整理した参考様式です。特定の団体が定めた様式そのものではありません。
- 提出先から様式や記載事項の指定がある場合は、そちらが優先されます。
- 法令の要件や金額の基準は改正で変わることがあります。判断の前に、所管の官庁等で最新の内容をご確認ください。
書き方と運用のポイント
タコグラフ記録整理表で管理するもの
記録そのものではなく、記録の所在と欠落を管理します。
- 対象車両(装着義務のある車か)
- 月ごとの記録の有無
- 保存の形(チャート紙/データ)
- 保管場所(棚・フォルダ・クラウド)
- 確認者と確認日
「有無」を月ごとにマス目で持つのが要点です。 空白のマスが、そのまま欠落になります。
運行記録計の装着義務の対象を最初に決める
すべての事業用自動車に義務があるわけではありません。車両総重量等による基準があります。自社のどの車が対象かを最初に確定させ、この表の対象欄に印を付けてください。
対象外の車を含めて管理しても構いませんが、対象なのに表に載っていない車があると、そこが穴になります。判断に迷う車両は所管の運輸支局に確認してください。
デジタコの記録の保存
データがクラウドやサーバーにある場合も、保存の責任は事業者にあります。
- 保存期間の設定が1年以上になっているか
- 契約を切り替えたとき、過去データが引き継がれるか
- 退職者・売却車両のデータが消えていないか
3つ目が抜けやすい部分です。車両を手放すときに、その車のデータを吸い出しているかを確認してください。
タコグラフと運転日報・拘束時間の関係
タコグラフは「実際にどう走ったか」の一次記録です。運転日報や拘束時間管理表の記載と食い違うことがあります。
食い違ったときは、タコグラフが事実です。日報の書き間違いか、記憶で書いたかのどちらかなので、書き方の指導につなげてください。
タコグラフの記録は月次で確認する
月初に前月分を回収し、この表に○を付ける。5分の作業です。
四半期に一度まとめてやろうとすると、必ず抜けます。 車内に残ったチャート紙は、汚れたり破れたりして読めなくなります。
よくある質問
デジタコならこの表は不要ですか。
データの保存自体は自動でも、「どの車のどの期間が保存されているか」を人が把握していないと、欠落に気づけません。契約変更や車両入替のときに抜けが出ます。
チャート紙はどう保管しますか。
車両ごと・月ごとに封筒などにまとめ、年月と車両番号を明記して保管している事業所が多くあります。1年を過ぎたものはまとめて処分できるよう、年単位で分けておくと管理が楽になります。