運送業向け タイヤ管理台帳テンプレート

最終更新:2026年8月21日

タイヤは、燃料の次に大きい変動費です。そして突然出ていく費用でもあります。

大型車のタイヤは1本で数万円。6本・10本と交換すれば、月の利益が飛びます。それが「気づいたら限界だった」というタイミングで来るのは、残溝を記録していないからです。

日常点検では毎日見ています。ただ、見た結果が残っていないので、いつから減り始めたのかが分かりません。この台帳は、その記録を1台1枚に集めるものです。

タイヤ管理台帳.xlsx — 記入例の一部
タイヤ管理台帳 【記入例】
事業所名○○運輸株式会社 東京営業所
車両番号品川 100 か 12-34
記録日装着位置銘柄・サイズ装着日装着時 走行距離今回の 走行距離使用 距離(km)残溝 (mm)状態処置備考
2026/08/01左前BS M840 225/80R17.52025/06/1052,30082,14029,8405.5継続
2026/08/01右前BS M840 225/80R17.52025/06/1052,30082,14029,8404.8継続左前より減りが速い
2026/08/01左後 外BS M801 225/80R17.52024/11/2041,05082,14041,0903.2要交換9月に交換予定
2026/08/01左後 内BS M801 225/80R17.52024/11/2041,05082,14041,0904.1注意次回ローテーション
説明記入用記入例A4印刷用

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ファイル形式
根拠・注意
タイヤ管理台帳は法令で定められた書類ではありません。ただしタイヤの空気圧・亀裂・損傷・溝の深さは日常点検の点検項目に含まれ、著しく摩耗したタイヤでの走行は整備不良となります。

位置で管理する

タイヤは本数ではなく位置で管理します。前輪・後輪の内外で減り方が違うためです。

大型車なら、左前・右前・左後内・左後外・右後内・右後外。トレーラならさらに増えます。位置ごとに残溝を記録しておくと、片減りやアライメントの狂いに気づけます。

残溝はどこまで使えるか

道路運送車両法の保安基準では、使用限度が定められています(一般的な小型自動車等で1.6mm、車種により異なる)。ただし限度まで使うのは実務的ではありません

  • 残り4mm前後 … 交換の計画を立てる
  • 残り3mm … 発注する
  • 限度直前 … 雨天のグリップが落ちる。安全上のリスクが上がる

計画的に替えれば選べますが、限界まで待つと在庫のあるものしか選べません。

ローテーションの記録

位置を入れ替えたら、必ず記録してください。記録が無いと「このタイヤは前どこに付いていたか」が分からなくなり、履歴が途切れます。

テンプレートでは、装着日・位置・その時点の残溝を1行で残す形にしています。

交換の判断材料をそろえる

台帳が溜まると、次のことが数字で言えるようになります。

  • この車のこの位置は、何kmで交換になるか
  • 銘柄を変えたとき、寿命が伸びたか
  • 特定の乗務員が乗る車だけ減りが速くないか

3つ目が出てきたら、運転の癖(急発進・縁石への接触)の話になります。燃料・燃費管理表と同じで、車の問題か人の問題かを切り分けられます。

日常点検とつなぐ

日常点検表でタイヤに△が続いたら、この台帳を見てください。空気圧の不足が続いているのか、そもそも寿命なのかが分かります。

このテンプレートについてよくある質問

残溝はどのくらいの頻度で測りますか。

月1回を目安にしている事業所が多くあります。日常点検では目視で確認し、月次でデプスゲージを当てて数値を記録する、という組み合わせが現実的です。

更生タイヤ(リトレッド)も同じ台帳で管理できますか。

管理できます。銘柄の欄に「更生」と明記し、台タイヤの履歴が追えるようにしておくと、何回目の更生かが分かります。

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