運送業向け 荷待ち時間記録簿テンプレート

最終更新:2026年8月21日

荷待ちは、記録すると数字になります。数字になると、はじめて交渉の材料になります。

一定規模以上の車両については、荷主都合の待機が発生したとき、その情報を乗務等の記録に残す必要があります。ただ、日報の1行に書き込むだけでは、荷主ごとにどれだけ待たされているかは見えません。

このテンプレートは日報とは別に、荷待ちだけを抜き出して積み上げる表です。3か月ためると、待たせている取引先がはっきり出ます。

荷待ち時間記録簿 【記入例】
事業所名○○運輸株式会社 東京営業所
年月2026年8月
日付運転者車両番号荷主名場所区分到着作業 開始作業 終了出発待機 時間荷役 時間待機の理由
8/3山田 太郎品川100か12-34○○商事川崎第2倉庫積込7:408:209:109:200:400:50前の車両の荷役待ち
8/4山田 太郎品川100か12-34△△物流大宮センター積込7:309:1510:0510:151:450:50入場ゲートの順番待ち
8/5鈴木 次郎品川100か56-78○○商事横浜倉庫荷卸12:1012:2013:0013:050:100:40

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ファイル形式
根拠・注意
貨物自動車運送事業輸送安全規則は、車両総重量が一定以上の事業用自動車について、荷主の都合により待機した場合の場所・到着時刻・待機終了時刻等を乗務等の記録に記載することを求めています。

記録する時刻

書くのは4つの時刻です。

時刻意味
到着荷主の指定場所に着いた時刻
作業開始荷積・荷卸を始めた時刻
作業終了荷積・荷卸を終えた時刻
出発その場所を出た時刻

待機時間=作業開始 − 到着。荷役時間=作業終了 − 作業開始。この2つを分けないと、「待たされた」のか「作業に時間がかかった」のかが区別できません。対策がまったく変わります。

荷主別に見る

月末に荷主名で並べ替えて、待機時間を合計してください。1件あたりの平均待機時間が出ます。

  • 平均30分以内 … 通常の範囲
  • 平均1時間超 … 改善を申し入れる材料になる
  • 平均2時間超 … 運行計画そのものを組み直す必要がある

数字がないまま「いつも待たされる」と言っても話が進みません。「御社は8月に12回、平均1時間47分」と言えると、話が変わります。

拘束時間への影響

荷待ちは拘束時間に含まれます。待機が長い日は、労働時間が短くても拘束時間が上限に近づきます。拘束時間管理表と合わせて見てください。

誰が書くか

運転者が現場で書きます。あとから思い出して書くと、待機時間は必ず短く丸まります。スマートフォンのメモでも構わないので、その場で時刻を控える運用にしてください。

このテンプレートについてよくある質問

すべての車両で記録が必要ですか。

車両総重量等による適用の範囲があります。自社の車両が対象かどうかは所管の運輸支局にご確認ください。対象外でも、条件交渉の材料として記録している事業者は多くあります。

日報に書けば、この表は不要ですか。

法令上の記録としては日報への記載で足ります。この表は荷主別に集計して交渉に使うためのものです。

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